「ホテル業界で生き残るなら、
当社のシステムを導入しなきゃね」と言われ始めてます

誰よりも先に、オープンシステムを
ホテル業界に持ち込んだ会社

 同社は1993年、ホテル業界向けのオープンソリューションシステムを自社開発した。本格的なクライアント/サーバシステムとしては国内初登場となったシステムであり、今日までに全国有数のホテルにシステムを納入。しかも、大手コンピュータメーカーとの競合にも勝つほどの、レベルの高いシステムインテグレーションを展開している。強力な武器を持った企業だけに、将来は要注目である。

自らオープン化の時代を切り開く

 当社が1993年に自社開発したシステム。これは、予約管理やフロント会計、レストラン、婚礼、さらに全社的な経理や管理まで、ホテルの業務を総合的にバックアップするシステムです。国内で初めての本格的なクライアント/サーバシステムによる、ホテル業界向けソリューションシステムとして誕生しました。1993年といえば、ようやくオープン化が注目され始めた頃。まだ大型機やオフコンが主流で、どこの情報システム会社もネットワークの経験やノウハウがなかった頃の話です。このシステムは、早くからオープンプラットフォームの将来を見抜き、手探りで技術や情報を収集しながら開発を進めていった当社の成果だったのです。

ずっと増収増益を続行中

 このシステムは、コストパフォーマンスに優れたクライアント/サーバシステムで開発した点に大きな意味を持っています。しかも、パッケージソフトでありながら、ユーザーの業務に合わせて自由にカスタマイズできる柔軟性を持ち合わせています。こうしてオフコン主体で構築されてきたホテルシステムの常識を塗り替えることに成功。すでに富士屋ホテルをはじめとする、全国の著名なホテルで当社のシステムが活用されています。500室以下のホテルのシステムとしては、国内トップクラスの納入実績を持っています。業績面でも増収増益を続行中で、今や当社の名はホテル業界にすっかり浸透。今後も急ピッチでの成長を見込んでいます。

リゾートホテル担当SE

 リゾートホテルを担当。ユーザーの課題を見つけて、システムで解決していくというのが主な内容ですね。最近はリゾートホテル版をパワーアップ。リゾート独特の業務に細かく対応したシステムを開発しました。

入社3年目のグループリーダー

 入社1年目でも1人で、ユーザーと詳しい仕様の打ち合わせをすることもあります。私も入社3年目にして、リゾートグループのリーダーをやらせてもらっていますし、年齢以上の仕事がどんどん任されます。自分を鍛えるには、いい会社ですね。

アメリカ・ホテル事情視察

 97年11月に、ホテルの視察でアメリカに出張しました。ロスのビルトモアホテル、ラスベガスのMGMグランドなどを見ましたが、カウンターのデザイン、領収書のアウトプットだけでも日本と全然違います。何もかもが勉強になりました。

シティホテル担当SE

 現在は、都市型のシティホテル向けのシステムを担当中。リゾートホテルの担当だった時期もあるんですが、リゾートは1泊2食付きで2名いくら、シティホテルは1部屋いくら、というサービスですから、システムの中身も全然違いますね。

一人ですべてに関わる

 中心は、ホスト1台、クライアント10数台という規模のシステム。そのため、ユーザーさんとの打ち合わせから仕様設計、開発、納品、フォローまで、一人のSEが全プロセスを担当していくのが当たり前。自分の考えがシステムに反映されます。

スキー技能検定1級

 学生時代は5カ月も山にこもって、スキースクールでバイトをしていたほど。実は、スキー技能検定1級だったりします。冬になると『雪が私を呼んでいるぅ!!』と感じながらも、入社してからは長期でスキーにいけなくて、ちょっとだけ寂しい。

カスタマーサービス担当

 導入後のシステム的なサポートが私の仕事。サーバが立ち上がらなかったり、ネットワークがうまく機能しなかったり、というような障害が起きたときに素早く対処し、また障害を事前に防ぐために、日本全国のユーザーのもとへ飛んで行きます。

時には、こんなことも

 パソコンがウンともスンとも言わなくなり、メーカーの人とトホーにくれていたんです。で、最後の手段でマザーボードを交換しようとしたら、ほこりまみれの温度センサを発見。「あっ」と言ったまま、しばらく身体が固まっていました。

大変だあ、大変だあ

 社内全体が明るく、ものすごく仕事が忙しくても、笑いながら「大変だ、大変だ」と言っているような会社なんです。確かに大変なんですが、そこで深刻に考えずに、うまく仕事を楽しんだりして、プラス発想に転換できる会社です。

システム営業担当

 もともと営業希望。入社以来、営業活動を担当しています。当社の営業は、DMや雑誌広告、セミナーなどに反応してきた顧客リストをもとにアプローチしていくスタイル。ですから、スムーズに商談に入れるんです。

営業の範囲も広い

 ハード構成、パッケージの種類、業務分析によるカスタマイズの判断などまでが営業の守備範囲。システムコンサルタントとしての仕事になります。1回の受注額が、数千万円になることもありますし、仕事のやりがいは大きいですね。

入社4年目が第1期生

 現在入社4年目ですが、私たちが当社の第1期生なんです。私の年齢で、年上の人よりも、後輩のほうが圧倒的に多い状態。それに会社も成長中なので、仕事は順調に増えています。責任の大きな仕事もいっぱいあります。

社員のプライドを
大切に考えたい

 当社の設立は1987年。まだ、設立10年あまりの新しい会社です。ですから、資金力も、人材力も、経営基盤も、十分に整っているとはいえません。たとえば人材という点で見ると、新卒採用を始めてからほぼ5年。平均年齢は27歳という若さで、会社のほとんどのメンバーが94年以降の入社です。
 しかし、それでも日本を代表するホテル観光業界のユーザーと取り引きがあり、大手コンピュータメーカーにもひけを取らないだけの事業実績を築いています。当然、すべてのユーザーと直接の取り引きを行っていますし、いわゆる二次請け・三次請けの仕事、あるいはSEの人材派遣なども一切行っていません。総勢わずか22名の、独立系システム企業としては、非常に恵まれたビジネス環境で仕事ができていると思います。 システムインテグレーションを志向する企業であるなら、ただ儲かればいいというわけではない。社員が仕事にプライドを持ち続けられる会社でありたいのです。

ユーザーサイドに
立ったビジネスを

 システムの成功の要因は、どこよりも早くオープンシステムに取り組み、日本で始めてクライアント/サーバシステムとして完成させた点にあります。当時はオープンプラットフォーム自体が新しいものでしたし、マルチベンダー化ではメンテナンスも難しかった。だから、開発には大きな苦労が伴いました。何とか形にできたのは、高価なオフコンを使わずに、もっと低コストで使いやすく、価値あるシステムを提供したいという強い気持ちを持っていたためです。ユーザーサイドに立ったシステムインテグレーションこそ、当社がめざしてきたビジネスなのです。

これからの当社

 当社では、新人にも責任ある仕事を任せ、実戦の中で人を育成しています。だから、細かい失敗はあるけれど、成長は早い。キャリアは2~3年でも、実質的には倍ぐらいのキャリアに相当する能力を身につけており、数年後には業界内でも指折りのスペシャリストに育ってくれるだろうと期待しています。今後、ホテルシステムは本格的な競争の時期に入り、システムの機能やコンサルテーションの質が問われるようになります。また、数年後には様々な新分野にもノウハウを応用していく計画です。そうした新しい展開も若手社員が中心になって切り開いていくのです。