超・商社論
~ポスト工業社会の商社像~

メーカーから商品を仕入れ、顧客に販売する。これが従来の「商社」の仕事だった。いかに豊富な商品を仕入れ、いかに早く供給できるかで、顧客の評価が決まったのである。が、今では、高い付加価値、国際的な情報収集力、さらにサービス力が求められるようになり、商社像は確実に変化している。当社は従来型の商社からいち早く脱却し、新しい時代の商社像を追い求めてきた会社だ。取扱商品の50%を自社開発の自社ブランド品が占め、売上の30%は海外事業によるもの。そして、営業マン一人一人がノートブックパソコンを携帯し、リアルタイムで情報をフル活用する。当社が創り上げようとする新しい時代の商社の姿を知って欲しい。

商社+メーカー機能の発揮

 当社の取扱商品は、特殊鋼と土木建設機械部品が柱になっている。これらは、自動車の駆動系部品や建設工事用の大型機械などに活用される、産業分野に欠かせない基礎素材だ。当社では商社+メーカーの機能を持ち、ニーズに合った製品を独自に企画開発。取扱製品の50%までが自社開発品であり、ニーズに100%マッチした製品を提供している。一方、売上高の30%までを輸出入が占め、販売・仕入れともにグローバルな活動を展開している。
 また、経営に際しては、どこのメーカー系列にも属さず、独自路線を進み、全メーカーの全製品を扱う柔軟性を発揮。付加価値やサービス力が商社に求められる今、その真価を発揮しようとしている。

高度情報化へ積極的な投資

 当社では、営業マン全員にノートブックパソコンを支給している。営業マン同士の情報交換はもちろん、外出先からも社内のネットワークにアクセス可能。顧客との商談中でもパソコンで在庫確認を行える。さらにモバイルコンピューティングの導入も検討中だ。