流通業界では新しい経営手法を持つ企業が台頭してきている。同社も食肉流通の世界に新たな新風を吹き込みながら、急成長を続けている食肉の量販専門店だ。単に安いだけでなく、高級和牛をはじめとする品質と他店よりも2〜3割安い価格を同時に実現している。こうしたビジネスが消費者から根強い支持を獲得し、業績を急伸長させている。今後も年間5〜6店以上の出店を続けていく計画で、同社の急成長はまだまだ続きそうだ。

独自のビジネススタイルで
食肉流通を改革する専門量販店

 当社は、食肉流通会に革命的なインパクトを与える独自の流通体系を確立している専門量販店です。食肉専門商社を中心とする独自の流通ルートを確立し、より良い商品を、より安く提供しています。商品は牛肉・豚肉・トリ肉・加工品など約400アイテム。とくに力を入れている牛肉は、80%までが国産牛肉。またオーストラリア産でも、抗生物質を飼料に使わない牛肉の輸入など、高品質な素材を選別しています。高品質、低価格、高級感のすべてをニーズを満たす量販専門店として、消費者から根強い人気を得ているのです。

93年から店舗展開を本格化し、
250名、売上50億円の企業へ

 本格的な店舗展開を開始した93年からは、流通革命の追い風も受けながら急ピッチでの成長を続けています。93年に20億円だった売上高は、94年に30億円へ、95年には50億円へと急拡大中。出店は百貨店やスーパーを中心にしていますが、多くは集客力アップのために希望されての出店です。そのため出店コストのメリットも大きく、好調な業績へと結びついています。94年には10店舗を開設し、今後も年間最低でも5〜6店舗のペースで出店していく予定です。

急成長中の企業だけに、
店長をはじめとするポストも急増中

 新規出店予定が年間5〜6店舗ということは、店長のポストも同じ数だけ増え続けていくことになります。ですから、能力を磨けば、必ずその腕を奮う場があるということ。店長は、社員やパートを含めて15〜30名のスタッフを動かして、1日あたり売上高150〜300万円の店舗を経営していく。スケールも、手応えも大きな仕事です。