20億円の営業ツール。
当社の営業担当の“売らない仕事”

 8年連続で通産省のグッドデザイン商品に選定されている当社のインテリア商品。当社には、これらの商品をラインアップした見本帳があります。1年おきにリニューアルし、20億円もの予算を投じているほど。ちなみにウォールデコ(壁紙)の総合見本帳なら厚さは約19cm、年間およそ15万冊が全国に出回ります。見本帳からの受注比率はきわめて高く、社内では“最も優秀な営業担当”と呼ばれています。  ただし、見本帳は、当社の営業担当が持ち歩いて、顧客から直接、受注をいただくためのツールではありません。特約代理店や各地域の内装・施工会社が見本帳を活用して、顧客に商品イメージや仕様を紹介し、オーダーを受けます。すると、コンピュータ制御による立体自動倉庫を核とした首都圏流通センターでは、受注から6秒あまりで裁断・出荷の準備を完了し、約5000種類のストックの中から条件通りの商品を4時間程度で現場へと納入。そして、実際に施工されていくわけです。では、当社の営業担当の仕事はというと、個々の顧客への営業活動ではなく、マーケット全体に対する“空間演出”のプロモーションや販促活動がメインになっています。販促活動の対象は、特約代理店や内装・施工会社、設計事務所、ゼネコン、建築会社など、総数では3200社以上にのぼります。“壁のない建築物はない”といわれるように、あらゆる建築物が“空間演出”の舞台であり、限りなく広がるマーケットが営業担当の相手なのです。