同社は、シームレスストッキングやソックス、インナーなどを手がけているメーカー。日本の女性の3人に1人は同社製品の愛用者というほどの高い人気を誇っている。確かなマーケティングと新しいエポックを生み出す開発力は同社ならではのものといえるだろう。小売店に対する直販体制の確立や、原糸の加工から生産設備づくり、パッケージ・ディスプレイも自社内で取り組む一貫体制など、あらゆる面に同社の個性が光っている。

ストッキングを核に
3事業部門を柱にした展開

 当社は昭和22年の設立以来、「より良い商品をより安く、すべての女性に〜」という創業の精神を貫き、シームレスストッキングをはじめとする画期的な商品を開発してきた。また流通面では、早くから独自の直販体制を確立し、問屋を通さずに全国の百貨店、量販店、専門店にダイレクトに商品を供給。コストダウンはもちろん、消費者に最も近い位置にある小売店から素早く最新の情報をキャッチしている。このほか徹底した一貫体制を整え、原糸の加工から最終商品となるまでのプロセスを、それも生産設備や商品のパッケージやディスプレイなどについても、すべて自社内で手がけている。こうした体制のもと、現在ではストッキング事業を核に、ソックス、ランジェリーやファンデーションといったインナーウェアの3事業部門を柱に展開。9社の関連会社による企業グループの中核企業として事業を推進している。

エポックメーキングとなる
新商品を生み出す開発力

 当社の商品は、日本の女性の3人に1人に愛用されている。その人気のもとになっているのが開発力だ。昭和30年にシームレスストッキングの生産に着手し、44年にはパンティストッキングを開発するなど、常にエポックメーキングとなる商品を生み出してきた。また、当社が開発したサポーティタイプの商品が、全消費量の90%に達していることも、開発力の証明といえるだろう。また、最近のヒット&話題作となっているのが、新素材を利用した商品である。これまで丸断面だった糸を編平断面にし、編目の均一な美しさとカラーリングを実現したもの。同時にヒップの形状に合わせた立体成型によってフィット感を高め、スムーズな動きを可能にした画期的な商品である。