同社は大手グループの一員であり、グループ内で大きな役割を担っている総合ボディメーカーだ。。新車種の企画・デザイン・試作・評価から生産技術・量産まで幅広い業務に取り組み、提案型メーカーとしての活動を展開している。全グループ車の10%を生産するなど、東日本の拠点としても重要な位置づけにある。また、事業のもう一つの柱である住宅部門の強化・拡充も進めており、建築系の技術者にとっても魅力ある会社といえるだろう。

提案型のメーカーとして、
車の開発に大きく貢献

 当社は大手グループの一翼を担い、これまで数々の車の創出に大きく貢献してきました。とくにクーペ・ハードトップを中心として、フルモデルチェンジにともなう新車種開発の初期段階から参加。情報収集や企画、デザイン、試作、評価、生産技術、さらに量産まで、一貫した体制を持つ総合ボディメーカーとして高い信頼を獲得しています。生産面では全グループ車の10%を供給し、東日本でグループ唯一の完成車工場を持つなど、グループ内で重要なポジショニングを確立しています。その当社の技術者に浸透しているのが、「提案型企業」としての自らのアイデンティティを持つことです。最終的にはグループメーカー車として市場に送り出されますが、グループ会社に対して新車種の企画やアイデアを提案し、独自のコンセプトに基づく新車の開発に積極的に取り組んきたため、何よりもまず当社の企画や技術を搭載した製品であるという強い意識を持っているのです。

魅力ある企業づくりをねらいとした
計画の推進

 当社では、1996年の創立半世紀(50周年)に向け、新しい計画を推進してきました。これは、“魅力ある企業づくり”をねらいとし、経営の最も重要な基盤となる組織・制度の強化と、生産性向上のための新たな体制づくりをめざしたものです。また成長性や付加価値の期待できる分野への投資による事業の多角化、利益の追求、新規車種の提案、そして意識の改革などにも取り組んでいます。
 一方、組織や風土づくりの面では、ボトムアップ型体制の確立をめざし、若手技術者への権限委譲や賃金体系の見直し、自己能力を管理する自己申告制度など、実力主義への変革と柔軟で活性化された組織づくりに取り組んでいます。

もう一つの事業の柱として
強化・拡充を進める住宅事業

 当社のもう一つの柱が、住宅事業。低コストで質の高い住宅事業に関わる当社では、住宅メーカーとしての機能の拡充と技術の高度化にも取り組んでいます。独自の商品の開発、特注住宅の設計など、建築系技術者のフィールドも広がり、研修を含めて技術者の採用や育成に力を入れています。