同社はMグループの一員であり、照明機器・システムの専門企業として特化した技術を蓄積していくという役割を担っている。その技術系譜としては伝送制御システム、マイコン開発、アナログ・デジタル回路、ASIC設計など、幅広い領域をカバーしている。小型インバータやマイコン、照明制御などが技術的な核となっている照明機器の世界で、高度な技術力を存分に発揮。さまざまな新技術を生み出している。

次世代の快適照明をテーマにする
照明機器・システムの専門企業

 Mグループの中で、照明機器の専門企業として特化した技術を蓄積していく。当社はこうした役割を担い、M社の100%出資会社として1989年に設立された。現在、照明器具の開発はインバータやマイコン、照明制御などが技術的な核となり、エレクトロニクスの幅広い技術が要求されている。当社ではM社から受け継いだ高度な技術を生かし、業務用から家庭用までの多彩な製品を開発。また最近では、照明機器用インバータの開発に力を注いでいるが、その技術力は高く、他メーカー向けOEM開発のニーズにも応えている。

小型インバータ回路の設計から
都市照明システムの構築まで

 現在、照明機器に関する技術の大きな潮流となっているのは、照明機器の内部に搭載された小型インバータを発生源とする高調波へ対応だ。照明関連業界では1997年から高調波の規制を導入を決定し、各メーカーは新規格に対応する機器・システムの開発を進めている。これまでの高調波対策としては、専用のアクティブフィルター回路ブロックを別に搭載したインバータを用いる方法が主流だったが、当社ではアクティブフィルタを用いない画期的な低高調波のインバータ回路を開発。すでに商品化(Hf−シリーズ)も実現している。
 また当社では、MM21地区のランドマークタワーの照明計画(システム構築・機器開発)を推進した実績もあり、都市そのものの照明システムを総合的に構築するノウハウも多方面から高い評価を受けている。

商品企画から設計・開発まで
オールラウンドに手がける技術者

 技術者の主な配属先は開発部。デバイス開発、住宅照明開発、施設照明開発などのグループがあり、技術者は商品企画から試作、設計・開発までオールラウンドに取り組んでいる。また教育面では、Mグループの技術研修カリキュラムがあり、衛星通信による研修も含めて強電から弱電まであらゆる技術分野のコースが用意されている。技術者はこれらの中から、自由にコースを選択できるようになっている。