君はきっと、本当の商社を知らない。

会社は、感性と知性を求めている

商社があるべき本来の姿とは何か。この問いに的確に答えられる人はそう多くはないだろう。一つのヒントとして言うなら、それは決して商品を売る存在ではない、ということである。商社が提供すべきものは、感性や知性であり、そして情報でもある。会社は、この“情報営業”というスタイルを徹底して貫く商社だ。こうした経営方針のもとでの活動を基本にし、そのターゲットとしては“住”や“生活”に関わる分野でビジネスを展開している。純粋に独立系の商社であるため、産業界のすべての方面に目を向け、“価値”を幅広くコーディネイトし、あらゆるニーズに応えていく。そんなトータルビジネスが展開できる。いわば、住関連のさまざまな業種をコーディネイトする存在なのである。だからこそ、会社のビジネスマンには、社会に対して、知性と感性、情報、そして夢を与えていく資質が強く求められている。

実力主義の徹底により、チャンスが広がっている

 会社に入社した先輩の多くは、営業部門に配属され、営業職からビジネスマンとしてのスタートを切る。まずは、商品知識やビジネスノウハウといった基本を学ぶわけだ。会社は多方面にわたって欧米の経営手法を積極的に採り入れており、人材活用にもそれは生かされている。とくに着目しているのが、欧米流の能力別・職種別採用である。マネジメント能力を買って採用した社員には、高い能力を持ち合わせているなら早い時期からマネジメントを任せる。社員から見れば、キャリアや年齢に全く関係なく、実力次第で大きなチャンスが広がっているということになる。もちろん今後は、20代の課長や事業運営責任者も数多く生まれていくはずである。

機動性、成長性豊かな横割りの組織づくり

 リストラ、リエンジニアリングという言葉に代表されるように、産業界では新しい企業体質づくりが盛んに進められている。その中心になっているのが、従来型の縦型組織から、高収益性かつ柔軟性に富んだ組織への移行である。会社は10社から成るグループ企業体という性格を持ち、設立以来、横割りの組織づくりを進めてきた。これにより間接部門の効率化、経営感覚を持った人材育成、あるいは経営トップと各事業部門の距離の短縮による機動力の発揮など、さまざまな面で大きな効果を上げている。だから会社では一つの事業が成長しても決して組織は巨大化しない。代わりに組織の数が横割りに増えていく。こうして成長力を持った各部門がビジネスを拡大し、そのあとに統合という形で一大企業パワーを結集しても遅くはないと考えている。