みんなが入社1年目から一つの現場を担当し、
木造注文住宅の“作品”を残している。

床の間も、仏壇も、障子も、
ほとんど特注、こだわりの和室

 当社は木造注文住宅に取り組んでいる会社なので、ときおり和室にこだわりを持ったお客様に出会います。通常ですと、標準的な仕様の内装や家具を用意しているんですが、まったくの特注品を望まれるお客様もいるんです。この6月に完成する住宅では、“送り床”といって少し奥まっている床の間、仏壇の扉を開けて押すと扉が隠れるという“軸回し扉”、さらに障子も特注と、ほとんどが家具職人さんへの特注品で構成される和室を手がけました。確かに施工管理としても大変なんですが、お客様にここまで熱心になっていただくとのほうでこだわりを持っていただくと、私たちとしてもとにかく要望通りのものをつくり上げようと自然と気合いが入りますね。

ドラマにも登場した木工事の現場。 “施工中”の姿にも自信あり

 グループ会社では営業活動の一環として、他のお客様の工事現場を契約前のお客様にお見せしているんです。これは、現場を展示場みたいに見ていただいて、納得していただいた上で契約していただこうという考え。もちろん現場の担当者としてはとても緊張しますが、使用している木材の量も多いですし、完成後の姿だけでなく、施工中の現場にも自信はありますね。私が担当した現場も、ちょうど木工事中で柱などの材木がむき出しの状態の時、たまたま通りかかったテレビ局の人から「ドラマの撮影で背景として使いたい」と言われたことがあったんです。そのドラマというのが、主人公が大工さんという設定。木をふんだんに使った家ならではのエピソードですね。

自分の提案で実現した
600×2700mmのカウンターテーブル

 完成に近づくにつれてイメージが具体的になり、お客様から新しい要望が出てくることがあります。先日も、ダイニングに収納付きのカウンターを入れようと考えているお客様がいました。あらかじめ据え付けるか、別に家具を購入するか、と決めかねていたんですが、あとから家具を入れると隙間ができたりしますから、追加工事で取り付けることを提案しました。予算的には家具を購入するよりも高くなってしまいましたが、喜んでもらえましたね。
 あと、当社には工程管理支援のソフトがあり、施工管理の仕事も変わりつつあります。パソコンには興味を持っていますので、自分から率先してパソコンを工程管理に活用していこうと考えています。