当社は創業以来、厳しい姿勢で最高のパンづくりを追求している企業だ。店舗には必ず工場が併設され、工場には売り場のおよそ3倍の面積をあてている。厳選された優良な材料を用いると同時に、店内で粉から仕込んでパンを焼くという“オンプレミス方式”を採用。それだけに商品の人気は高く、デパートなどからの出店要請も相次いでいるほど。また、社内には製パン技術者の資格制度もあり、優秀な技術者育成に力を入れている。

最高のパンづくりを
追求する企業哲学

 当社が横浜・元町に第1号店をオープンしたのは1969年のこと。以来、25年にわたって最高の品質を追求し、本物のパンづくりに取り組んできました。全店舗に、売り場のおよそ3倍の面積にあたるパン工場を併設。効率よりも品質を重視し、店の中で粉から仕込んでパンを焼くという“オンプレミス方式”、仕込みから焼成までを休みなく行う“ストレート製法”を採用しています。また売れ残った商品についても、安売りや翌日販売は一切せず、すべてを処分しています。こうした厳しい姿勢のもとで生まれる商品は多くの人々から支持を受け、品質によって好調な業績を実現しています。現在までに、神奈川・東京を中心として全国に50店舗を開設。全国各地のデパート、駅のショッピング街などからの出店要請も数多く、今後も年間3〜5店舗というペースで新設していく計画です。

製造チーフは、
販売マネジャーとならぶ店舗の運営責任者

 品質に対するこだわりは、店舗運営の面にもあらわれています。各店舗の運営は、製造チーフと販売マネジャーの2人に任され、製造・販売の2つの職種のリーダーによって「店長」の業務が遂行されています。もちろん2人のリーダーは職制や待遇において対等の権限を持っています。ですから、当社の名に恥じないパンの製造を指揮し、通常6〜8名の製パン技術者を管理していく製造チーフも、店舗運営の責任者。早い人であれば、入社10年程度で製造チーフへと昇進していくケースもあります。

製パン技術者を対象にした
ベッカーマイスター制度

 当社では、優秀な製パン技術者に対する評価や賞賛のために、「ベッカーマイスター制度」という技術資格制度を導入しています。種類は、初級(120名)、中級(55名)、上級(8名)、そして当社の製パン技術者の最高の称号である“ベッカーマイスター”の4つに分かれ、筆記や実技などの試験をクリアした社員に資格が与えられます。最上級の“ベッカーマイスター”はまだ1人も誕生していない資格で、誕生後は会社のシンボルとして対外的な活動も担当してもらう予定。「いつかはベッカーマイスターに」という夢を持った人材に期待を寄せています。