ビジネスをつくる会社。
起業家精神に大きな期待

 当社は、食品の総合卸売市場、オートオークション場の経営を事業の柱に、多彩な事業を展開している商社。「チャンスがあれば、事業分野の拡大を積極的に進める」というポリシーのもと、新しいビジネスを自らの手でつくりながら成長を続けている。企業としての設立は1949年、当初は米穀の卸売商社としてスタートを切った。その後、食料品全般へと領域を拡大し、今では平塚・横浜・厚木・小山・福岡の5カ所に総合卸売センターを設けるまでにいたっている。また、食品流通のノウハウを生かし、中古車のオートークション事業にも進出。7年あまりの間に750億円のビジネスへと育ててきた。こうした多角化戦略によって不況下でも順調に業績を拡大し、全体としては1000億円規模のビジネスを展開中だ。もちろん今後も多角化を積極的に行っていく。経営幹部候補として、新しいビジネスを育てる起業家として、個性や能力を発揮する社員に大きな期待を寄せている。

柔軟に、積極的に、
グローバルな事業を展開

 当社のオートオークション事業とは、中古車を多数集めて中古車業者などを対象にオークションを行い、売買を仲介するというもの。近代的なオークションに対するニーズを予見し、早くから本格的な取り組みを行ってきた。これまで小山、湘南、福岡、仙台の4カ所にオークション会場を開設し、すでにトップクラスの民間オークション会社へと急成長を果たしている。さらに全国10カ所体制の確立をめざしている。
 食品流通に関しては、1992年5月に5つ目の流通センターを福岡市にオープン。小売業者を対象に、食料品から雑貨や衣類までを幅広く取り扱っている。東京ドーム5つ分の広さを誇る超大型流通卸売センターであることと同時に、キャッシュ&キャリー方式、会員カードを使った集中レジ一括精算方式の採用など、従来の流通業では見られなかった革新的なプランも注目を集めている。今後も、新たな流通センターの開設を全国規模で進めていく考えである。
 このほか、海外事業にも積極的だ。アメリカにおいてはイチゴやオレンジの輸入からスタートし、食品にこだわらずゴルフ用品やパーティグッズへと商品を拡大している。続いて1976年にはサンパウロに現地法人を設立。清涼飲料水「ガラナ」やブラジルの人気ビール「アンタチカビール」の輸入販売をはじめ、牧場経営、シティホテル経営まで多彩な事業に取り組んでいる。また、ポルトガルに合弁会社を設立し、クロマグロの輸入を行っている。一方、1984年にロサンゼルス駐在所を開設したほか、アジアでもネットワークづくりを行っており、今後はヨーロッパも含めてグローバルな事業を展開していく。